重版出来
発行/筑摩書房
第一のポイントは、グローバルに外国人労働者問題を調べ上げて書いています。
少子化時代は、外国人労働者流入の時代でもあります。
ヨーロッパ、カナダ、オーストラリアの外国人問題について、きわめて詳細に調べた本。
旧日経連の書評でもとりあげられた書です。
政党の政策パースン、議員、政策秘書、研究者の思案の友になること必須です。
二つ目のポイントは、在日朝鮮人問題 (オールドカマー) と外国人労働者問題の結びつきに言及した唯一の書といえます。
在日が、一片の通達で日本国籍を奪われた経過を説明しています。
著者 自薦の記
『誰のための人権か
──人権擁護法と市民的自由』
田島泰彦・梓澤和幸 編著 定価(税込) 2310円
日本評論社から出版されました。
国会で本格審議に入ろうとしている表現の自由、 メディア規制にかかわる重要な論点を含む人権擁護法案。
しかし法案の内容自体が広く明らかにされていない。
本書は、法案そのものの問題点を条文解説などで明らかにする。 市民的自由を考える上で必読の書。
第1章 人権擁護法とは何か
総論1 人権擁護法とは何か
総論2 表現・メディア規制の動向と個人情報保護法案
総論3 新個人情報保護法と市民的自由
第2章 条文解説
1 総則
2 人権委員会と人権擁護委員
3 人権救済手続
4 特別救済対象としての人権侵害
第3章 徹底討論/座談会・人権擁護法案の検討
第4章 比較研究/「メディアと人権救済」の国際動向
1 イギリス
2 アメリカ
3 韓国
資料編
1 人権擁護法(案)
2 国家機関(国内人権機関)の地位に関する原則(パリ原則)
3 規約第四〇条に基づき締結国から提出された報告の検討
自由権規約委員会の最終見解
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表現の自由とプライバシー
憲法・民法・訴訟実務の総合的研究
田島泰彦、山野目章夫、右崎正博 編著 日本評論社
第1部 表現の自由とプライバシーの論点
第1章 表現の自由とプライバシー
第1節 憲法とプライバシー
第2節 私法とプライバシー
第3節 “プライバシー”から“個人情報”の保護へ
第4節 「プライバシーと呼ばれる権利の夜明け前
第2章 プライバシーと差止め
第1節 差止命令と表現の自由
第2節 差止めの手続と損害賠償
第3節 差止めの現状と問題点 梓澤和幸
第3章 プライバシー各論
第1節 プライバシーとメディア
第2節 プライバシー侵害と名誉毀損
第3節 インターネットとプライバシー
第4節 民事裁判手続過程でのプライバシー
第2部 表現の自由とプライバシーの判例
「宴のあと」事件、京都府学連事件、
「エロス+虐殺」事件、前科照会事件、
ノンフィクション「逆転」事件、
「ジャニーズおっかけマップ・スペシャル」事件、
「石に泳ぐ魚」事件、早稲田大学名簿提供事件、
週刊文春差止め事件
第3部 表現の自由とプライバシーの比較法
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国
第4部 座談会と提案
座談会 表現の自由とプライバシーの現状と課題
梓澤和幸、右崎正博、山野目章夫、田島泰彦
1.文庫出版のお知らせ
『あなたの個人情報が危ない!』
(共著・櫻井よしこ編著/420円)
小学館文庫より出版されました。
梓澤執筆部分は、 第2部 「個人情報保護法案はネット時代の治安維持法だ」 です。
2.住民基本台帳ネットについて、さらに勉強したい人には次の本をお薦めします。
『プライバシークライシス』(文春新書)
『小泉改革と監視社会』(岩波ブックレット)
著者はいずれも斉藤貴男氏
取材をしなければものを言わないという姿勢を頑固に貫く人です。 ぜひご覧下さい。
3.清水 潔 著 『遺言』 桶川ストーカー殺人事件の真相(新潮社)
をもう一度よみなおす機会があった。たった一人で警察の ストーリーをひっくり返し、クラブの記者達を追いぬいた。
メディア論として記者志望の人にみて欲しい一冊である。 ハムスターの 「ノスケ」 との別れの場面など筆者の人柄を 思わせる。
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