●目次 資料 武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律 (2003年6月6日成立) 有事関連法制問題の Point 〜ありそうな展開を予測しつつ〜 戦争法 (有事法制) を勉強しよう! 武力攻撃事態法案 〈全文〉 武力攻撃事態法案 民主党修正案 両立しない 「人道」 支援と 「軍事」 戦略 戦争法(有事法制)を至急勉強しよう! (4月30日) 政府、小泉首相は、戦争法をこの国会で通せるとの見通しを記者に語った。 (4月29日各新聞) 民主党の対案が大筋で政府案とさして変わらないことが、この見込みの根拠となっている。 しかし、国会議員、政治家の秘書、新聞記者、弁護士、一般の市民の何人が法案を実際にみたか。 いまこの文章をみてくださっているあなたはどうですか。 こんなに国の命運を左右する法律なのに、条文はさして多くの人の検討の対象になっていないとは、いったいこれでよいのか。 次の点がポイントなので、それを意識しつつ条文をみてほしい。 しかし、5回読んで理解できなくても、がっかりすることはない。専門家の私たちでも、まだいいたいことがかっちりとは輪郭を結ばないのである。 わかりにくさは意識的でもあるようだ。 ポイント1 武力攻撃事態は、@武力攻撃事態 Aそのおそれの事態 B予測事態の3つある。 ポイント2 @、A、Bのどれでも武力攻撃事態対策本部を作り、強大な権限をもたせることができる。防衛出動、防衛出動待機命令に国会の事前承認は不要。 ポイント3 地方公共団体、指定公共団体という民間団体は、内閣総理大臣の指示に従う。 従わないときは、内閣総理大臣はその権限を変わって行使できる。 ポイント4 陣地構築命令、土地建物収用、物資収用、保管命令がだされ、従わないときは、逮捕、刑事罰。 民主党の対案は事前承認のところだけが、政府案と違う。 野党案がでたおかげで、個人情報保護法案が衆議院の委員会をすんなりと通ったように、戦争法案もこのままでは簡単に通るのではと危惧する。 とにかく、条文を苦労して読もう。 |