講  演     梓澤和幸

憲法改正国民投票法案について、最近の話から


私と社会


  誰とつきあい、誰と愛しあうか。どんな仕事にうちこむか。 そして、どんな音楽、小説、絵画を好むか。戦争はいやだというか、いやしょうがないとするか。
  誰もが絶対に奪われたくない自分、もっとむずかしく言うと自己という大切なものをもっている。
  憲法とは、そんな譲ることのできない自分と社会との関係をきめる大切な決まりだ。
  これを変えるかどうか、変えるとしてどんな風に、 ということを決める憲法改正の国民投票のルールを定める自民党発の法案が出まわっている。 真実と違う報道 (ホームページもである) 評論、公務員、教員の地位利用活動、外国人の発言、 これらを一切禁止し、違反すると、二年ないし三年以下の懲役または罰金である。
  こんな風に物言わさぬ法案を作る人々の頭の中には、 複雑にして多様な私 (自己) をもつ一人ひとりの市民について、どんなイメージがあるのだろう。 一度、どっしりと腰をおとして聞いてみたいものだ。

   ※ 国民投票法案について、詳しくはこちらをご覧ください → こちら